今、皆さん何でこの記事を読んでいらっしゃいますか？スマホかな？

持っていない人を探す方が難しい位、スマホが浸透していますね。

iPhoneやアンドロイド端末が主流でしょうか。

全面がスクリーンになっていて、いつでもインターネットに繋がる、

パソコンに近い作りのスマートな携帯電話。

通話はもちろん、Eメールに写真撮影に、資料作成・・・

スマホで何でも出来る時代になりました。

スマホを手放せない、と言う人も増えましたね。

今は、先の見えない不安がありますから、尚更でしょう。

固定電話しか無かったのは、四十年前でしょうか。

男の子が、女の子の家に電話をかけて、運悪くお父さんが出て、

無言で電話を切られたりしていましたね。懐かしい。

一度外出したら、連絡が取れませんから、駅の伝言板に書き込んだり、

待ち合わせ場所で何時間も待ったりして。

会社設立の条件にも、固定電話番号が入っていた時代です。

電話は、気軽なものではありませんでした。

二十一世紀に入り、携帯電話（今で言うガラケーですね）が普及して、

気軽に電話やメッセージができる様になりました。

「携帯できる電話」、何て便利な時代になったのだろうと思いましたよ。

でも、何時でも気にせず電話する感じではなくて、夜遅くの電話や

メッセージは控えました。マナーモードなんてありませんでしたから。

着信音で起きてしまうかも・・・と気を遣っていましたね。

それからEメールが送れる様になり、写真が撮れる様になり、

「写メ」が大流行しました。私は今も「写メ」と言いますョ。

更におサイフケータイやワンセグTVが登場して、もう電話以上の、

生活の一部になりました。持ち歩かない日は無いくらい。

ここ十年、全面がスクリーンになっているスマホが登場してからは、

どこでもスマホを操作している人が目に付くようになりました。

駅で全員が下を向いて、スマホを見ているのも珍しくありません。

電話なのですが、違う目的で使う事の方が多くなりました。

LINEやSkype等のコミュニケーションツールと、Facebookや

ツイッター等のSNS（ソーシャルネットワークサービス）で、

常に不特定多数の人と繋がることが当たり前になりました。

もう、ドキドキしながら電話をかける時代は、終わったのですね。

誰にも言わず、一人でどこかに行っても、スマホの位置確認を使えば、

すぐに調べられます。携帯で何をしていたかも、時間と共に記録に残ります。

プライベートな時間が、無くなりました。

では人との繋がりが強くなったのかと言うと、残念ながら、

逆に希薄になっている様に感じます。

オンライン上では人と繋がっているのに、現実には一人で、

孤独を感じてしまう。実際に恋人やお友達がいて、趣味活動や

イベントを楽しんでいる人を「リア充」と呼んだりしますね。

それだけ、インターネットの仮想社会と、リアルな現実社会の

区別が付かなくなっているのでしょう。

既読したメッセージに返信しなくちゃ、SNSで皆の写真に

「いいね」を押さなくちゃ、写真を撮ってアップしなくちゃ・・・

一日でも繋がらないと、不安になってしまう。

今は特に、スマホに頼ってしまう時ですね。分かります。

でもね。

月に一日でいいから、何にも繋がらない、自分の時間を作りませんか。

スマホはOFFにして。パソコンも開かない。テレビもラジオもお休み。

丸一日、流れ込んでくる情報から離れて、ゆっくりしませんか。

空を眺め、風を感じる。自分の心とじっくり対話する。

読みたかった本を読む。やりたかった勉強をする。

すごく上質で、優雅な時間の使い方だと思うのです。

固定電話しかなかった頃は、誰とも繋がる必要のない、

自分だけの時間がありました。

相手が何をしているか分からないから、色々考えるのも楽しみで。

簡単にキャンセル出来ないから、一つ一つの約束に重みがありました。

今は携帯やインターネットから、常に情報が流れ込んできます。

意識して自分の時間を作らないと、携帯が無いと生きていけない！

なんてことになってしまいます。

十時以降は携帯を見ない、一度に二時間以上チェックしない、

等のルールを作るのもおすすめです。

いつも速攻で既読・返信しなくても良いのです。

自分のルール、自分のペースで動く様にすれば、周りも気付いて、

尊重してくれるようになりますよ。

あなたの時間ですから、あなたが決めて良いのです。

まずは、「スマホはお休み」の日、ぜひお試しくださいませ。